おさるうるる日記


京都に住む「おさる」の日々つれづれ日記。
by marisin15
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

見えてこない部分

c0154882_1221834.jpg

今日読み終えた、山本 譲司著『累犯障害者』
累犯障害者とは…犯罪を繰り返す障害者のこと。
この本は、2001年に秘書給与流用の罪で刑務所に収監され、実際に累犯障害者と共に
生活を送った元衆議院議員の山本譲司氏が、出所後に自身の体験談やその後の追跡調査
などから書き下ろしたもの。
さまざまな事件の裏には多くの見えてこない部分があるのだなぁ、と改めて思う。
その『部分』とはわざとメディアが取り上げないところでもあるのですが…。

今回、この本の第4章「閉鎖社会の犯罪-浜松・ろうあ者不倫殺人事件」の項を読んで
初めて知ったことがある。つい最近まで刑法に「聾唖者が事件を起こした場合その罪を
問わない」という条文があったことだ。(刑法40条 1995年に削除)
また、ろうあ者が使う手話は日本語とは別の言語であり、健常者が学習する手話とは
文法・表現方法に大きな違いがあるという。そのため多くの裁判などでろうあ者と他の人
(裁判官など)との意思の疎通が儘なら無い場面が多くみられるそうだ。
私達は頭の中で物事を考える時、自然と「ことば」を使って考えている。
が、生まれた時からのろうあ者にはこの「ことば」がもともとない。

福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉だけれども、だとしたらこの国の
福祉はいったい何なのだろう…。
私達が「健常者」であるというのは、ただ大多数であるという意味にすぎない。
もしこの世界にろうあ者の人が大多数なら、彼らが「健常者」であり私達が「障害者」だろう。
[PR]
by marisin15 | 2008-03-26 01:57 | 読書
<< マカロンその2 心の奥底が… >>