おさるうるる日記 |
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暑さを忘れて読書… 春日武彦著 『問題は躁なんです』 前書きより うつがあれば、躁もある。ただし躁が取り沙汰されることは少ない。躁病のみを取り上げた一般書もない。これには理由があって、躁はうつよりも頻度が低い。しかもことに軽躁状態は、見過ごされやすい。明るく元気があってよろしい、というわけである。しかしそれは空疎で騒がしいテレビのバラエティー番組を、明朗で快活さにあふれた楽しいひと時と思い込むようなもので、先入観をあらためる必要があるのではないか。 これなかなか面白いです。 「欝」は「心の風邪」なんちゅう言い方もあるくらいで、 かなり世間に浸透(?)というか認知されてきましたが、 「躁」ってなかなか深刻にとらえてもらいにくいものかも。 本では多くの実際の人物や事件にあたっていて、 あ~そういやぁ、あれって「躁」のなせることだったか…と思うところもしばしば。 著者が「空疎で騒がしいテレビのバラエティー番組云々…」と記しているけれど、 いやはや本当に今の日本は躁と鬱の間を行ったり来たりしているのでは!? 一方では不況、引きこもり、無差別殺人… 一方ではTVのクイズ番組で何百万もの賞金を出して大騒ぎ(この大不況期に!)。 なにかがオカシイ。日本と言う国自体が病気なんだろうなぁ。 あ、これってなんだか岸田秀?むかし熱中して読んだっけ。 まんざら突拍子も無い説でもなかったか…。 ※ラジオアクセスのポッドキャスト(4月24日分)でご本人のお話も聞けます。
by marisin15
| 2008-07-15 10:02
| 読書
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